トレーダーにとって一大イベントである「米雇用統計」という経済指標について解説していきます!
米雇用統計は外部要因であり、ファンダメンタル分析が必要となります。
米雇用統計とは?
米雇用統計は、アメリカ合衆国の労働省が毎月発表している経済指標であり、アメリカの雇用情勢の統計結果を示しています。
雇用統計では、全米の企業や政府機関等に対しサンプル調査を実施し、失業率、非農業部門就業者数、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給などの十数項目の数値が発表されます。
雇用情勢の変化は、国の経済に影響を与えることもあり、当然相場にも影響を与えます。
米雇用統計はファンダメンタルの中でも、特に大きく相場に影響を及ぼすので、注目度も非常に高いです。
雇用統計の発表直後の相場は荒れること多く、結果の数値によって、動き方も大きく変わります。
雇用統計の中でも特に「非農業部門就業者数」と「失業率」の二項目が注目度が高いとされており、 FOMC(連邦公開市場委員会)の金融政策の決定にも大きな影響を与える場合があります。
また、米雇用統計に先立ち、消費者信頼感指数やISM製造業景気指数、 ADP雇用統計等でも雇用関連の数値の発表があります。
米雇用統計は、毎回発表前に予想数値が出されているので、予想数値と実際の結果を比較することで、相場が動きます。
結果が予想を上回るか、下回るかによって相場の動きが上がるのか下がるのかも変化します。
雇用統計に起因する相場の変動は、前年同月の結果ではなく、前回予想の数値を基準としていいます。
前年同月の数値を参考にしてしまいそうですが、あくまで前月の結果と比較して相場が変動するということを覚えておきましょう。
雇用統計はファンダメンタル分析の中でも代表的な例となりますので、いつ雇用統計の発表があるのかをしっかり把握しておきましょう。
雇用統計発表直後のチャートをリアルタイムで観察してみると、大きな価格変動を見ることができますので、一度観察してみてください!