バイナリーオプションをしているということは、当然お金を稼ぐことを前提としていると思います。
お金を稼ぐということは、税金に関する知識も必要となりますので、この機会にバイナリーオプションの税金についても学んでおきましょう!
どの分野にも言えることですが、税金について知らないだけで大きな損失が発生する可能性もありますので要注意です!
バイナリーオプションの税金
バイナリーオプションでかかる税金は、1年間の取引結果の損益総額に応じて変動します。
課税対象となる金額は、入出金の有無に関わらず1年間のエントリー結果の損失と利益を元に算出されます。
基本的にはバイナリーオプション取引を通して、一年間で得た利益が会社員の方は20万円以上、専業主婦や専業トレーダー(無職の方も含む)の方は38万円以上ある場合、確定申告が必要となります。
※働いていて他に収入がある方や扶養に入っている方は金額が異なる場合があります。
バイナリーオプションの課税については、国内の証券会社であってに海外の証券会社であっても、税金が発生する基準は同じです。
ですが、一つ注意点があります。
それは、「バイナリーオプションの利益額に対する課税は国内の証券会社と海外の証券会社で扱いが異なる」ということです。
海外の証券会社を利用している場合は雑所得(総合課税)、国内の証券会社を利用している場合は申告分離課税として扱われ、税金の計算方法もそれぞれ異なります。
ちなみにHighLow.comは海外の証券会社ですね^^
・雑所得(総合課税)
雑所得とは、公的年金等、非営業用貸金の利子、著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します。
・申告分離課税
山林所得、土地建物等の譲渡による譲渡所得、株式等の譲渡所得等、平成28年1月1日以後に支払を受けるべき特定公社債等の利子等に係る利子所得及び一定の先物取引による雑所得等を他の所得金額と合計せず、分離して税額を計算する税制度です。
HighLow.comをはじめとする海外のバイナリーオプション口座を利用している場合は雑所得として扱われます。ここでの課税率は所得金額によって異なりますので、以下を参照してみてください!
◎海外バイナリーオプション口座の場合
課税される所得金額
・195万円以下 :控除額 0円: 税率5%
・195万円〜330万円未満:控除額97,500円 :税率10%
・330万円〜695万円未満:控除額427,500円 :税率20%
・695万円〜900万円未満:控除額636,000円:税率23%
・900万円〜1800万円未満 :控除額1,536,000円:税率33%
・1800万円〜:控除額2,796,000円:税率40%
◎計算方法:計算方法は以下の通りです。
(所得+取引で得た利益額)×所得合計にかかる課税率ー所得に対する控除額=合計の課税額
◎国内の証券会社で利益を得た場合の計算方法
国内の場合は申告分離課税が適用されます。
税率は一律20,315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0,315%)がかかります。
また、国内の証券会社の場合は、過去3年まで遡り、損失繰越をすることが可能となっています。
例として、以下の事例を参照してください。
1年目:トータル損益-50万
2年目:トータル損益-80万円
3年目:トータル損益+150万円
– 50万 – 80万 + 150万 = 20万円の利益
この3年の利益を通算すると、プラス20万円となります。
この場合は、この20万円に対して課税されるということになります。
つまり、20万円に20,315%掛けた額が納税額となります。
この損失繰越は海外の証券会社を利用している場合は適用されないので注意が必要です!
・公務員、会社員の場合
公務員は法律で副業を禁止されていますが、FXやバイナリーオプションといった投資に関しては副業扱いにはならないため違反ではありません。
税金に関しては他の会社員の方と同様の計算方法となりますので、取引による利益が20万円を超えた場合に確定申告が必要です。
・扶養に入っている方の場合
扶養に入っている方の場合、一年を通して仕事で稼いだ給料とバイナリーオプションでの利益の総額が103万円以下の場合は確定申告は不要とされています。
ですが、それ以上の利益を出していたり、未成年の方が保護者や扶養に入っていない別の方の名義で口座を登録し利益が20万を超えた場合は口座を登録している方に課税されてしまうので要注意です。
扶養者の控除額は以下の通りになっています。
配偶者の年間所得(年間の経費65万円を除く): 配偶者特別控除
38万円〜40万円未満(103万円の壁): 配偶者特別控除38万円
40万円〜45万円未満: 配偶者特別控除36万円
45〜50万円未満: 配偶者特別控除31万円
50万円〜55万円未満: 配偶者特別控除26万円
55〜60万円未満 : 配偶者特別控除21万円
60万円〜65万円(130万円の壁) :配偶者特別控除16万円
65万円〜70万円未満: 配偶者特別控除11万円(年金、保険等は別途)
70万円〜75万円未満 : 配偶者特別控除6万円
75万円〜76万円未満(141万円の壁): 配偶者特別控除3万円
76万円以上: 配偶者特別控除0円
◎バイナリーオプションで利益が出た場合の納税方法
一年間で会社員の方なら20万円以上、専業主婦の方や専業トレーダーの方は38万円以上バイナリーオプションで利益が出た場合、毎年3月15日までに確定申告をして税金を収める義務があります。
確定申告は、税務署に行き確定申告書に必要事項を入力するという方法が一般的です。
最近ではインターネットで確定申告書をダウンロードして印刷後に記入する、もしくは「e-Tax」というサービスを使ってオンライン申請することも出来ます。
◎まとめ
バイナリーオプションの税金に関する内容は以上となります。
内容が多かったため、要点をいくつかにまとめておきます。
・バイナリーオプションでは1年間の取引結果に応じて課税額が異なる
・会社員の方は20万円以上、扶養に入ってる方や専業トレーダーは38万円以上の利益で確定申告が必要
・国内の証券会社利用の場合は申告分離課税、海外の証券会社利用の場合は総合課税となる
バイナリーオプションで稼ぐにあたって、税金の知識は必須となりますので、しっかり覚えておきましょう!